砂川の三軒寺Oct’22

鴨川左岸、叡山電鉄出町柳駅南に位置する浄土宗の三つのお寺を、砂川の三軒寺と呼んでいる。何でも、以前この東側を砂川という川が流れていたことに由来するとのこと。
ちょっと古い写真だが、そのうちの二つのお寺をまとめて載せてみる。


常林寺


長徳寺

厳寒の上高地

冬に上高地に行けるなんて考えてもみなかったが、1年前に中の湯温泉で情報を得て、今回実施の運びとなった。


釜トンネル入り口を8時半にスタートし、大正池、田代池を周遊し河童橋まで歩きバスターミナルで昼食を摂り、再び釜トンネルに帰り着いたのが午後4時前。18kmの雪道トレッキングであった。
人のいない河童橋の写真を撮るのは、伏見稲荷大社の千本鳥居や嵯峨野の竹林以上に稀有なことかもしれない。

途中所々で、寒そうにちじこまっている野猿の群れを見かけた。


前日と打って変わり翌朝は快晴で、旅館から奥穂、吊り尾根、前穂、明神の朝焼けを見ることができた。

となみ詰所Jan'23



東本願寺は江戸時代にたびたび火災に見舞われ焼失したが、その都度全国からの門徒の奉仕によって再建を果たした。こことなみ詰所は、文字通り越中砺波の門徒さんが奉仕に際して宿泊した宿である。

ここ以外にも本願寺周辺にはその土地の名前を関した詰所が、今でもいくつか残っている。現代では一般の客も安価で泊まれる宿として好評を得ている。

今年は親鸞聖人生誕850年と立教開宗800年の大法要が営まれるので、全国から多くの門徒衆が入洛されるだろうが、昨今快適なホテルも数多い中で果たして詰所はどれだけ賑わうのだろうか?

東洞院高辻Jan'23

京都の町家には、出窓風のショーウィンドーとも呼ぶべき空間を持っているところが多い。
その中でも特に商売とは関係なさそうなものに注目してみる。

お正月のめでたいものの勢揃いである。

ちょうどこの日は10年に一度といわれた大雪の日であった。
日記を繰ってみると、この前の大雪は2015年だったので、実際には8年ぶりということになろうか⁉

舞妓さんちのまかないさん ・The Makanai

Netflixで1月23日から配信が始まった「舞妓さんちのまかないさん」に少なからぬ関心を寄せている。
Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」公式サイト


と言うのも、我が家の小道具が使われているかもしれないのである。

wowowで放映された「いりびと~異邦人」で我が家が撮影の舞台となった関係で知り合った東映の美術の人が、撮影に使う古道具を貸してくれと来宅された。




貸し出したのはこれ以外に衣桁やアルミの衣装箱(舞妓さんの衣装入れに使う)などだが、果たして実際に使われたかどうかは、Netflixに加入していないから分からない。



丁度1年前に撮影現場に遭遇した。主人公のキヨが鰹節を買いに行く場面で、九条通りにある実際の鰹節屋さんがロケ現場であった。


たまたま今日のことであるが、NZで知り合った人物からメールが来ていて、その中でNetflixで日本のドラマを楽しみにみているとして、 The Makanaiと書いてあったことに驚いた。日本より外国で人気があるのかもしれない。

鬼門除け・椹木町通烏丸

古来、陰陽道では北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。

この鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門の守護には石清水八幡宮が当てられた。庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。

現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。


この通りをよく通るが、今まで気が付かなかった。
それもそのはず、既設の三和土に後から鬼門除けを施したように見える。持ち主が何らかの知識を得て敷設したのだとすればうれしいし、万が一それが拙ブログに触発されたとしたらなおのことうれしいが、そんなことはないだろう。

雪見障子


今回の大雪は京都では15cm積もったといわれているが、我が家では多分20㎝以上であった。
清少納言は御簾を上げて香炉峰の雪を中宮定子に見せたと言われているが、我が家では御簾の代わりに雪見障子が活躍している。

硝子戸の向こう側はこのような雪景色である。

普段はこのような状態