2009-01-01から1年間の記事一覧

新しい年を迎えるにあたり

ご先祖様が眠るお墓の掃除をしなくてはならない。昨年亡くなった母が迎える初めての正月なので、いつもより入念に洗い、磨いた。いつもの花とは違い、今年は庭に生えている南天を供えてみた。 お墓から見る京都市内は穏やかに1年を終えようとしていた。

精肉店・三嶋亭

京都では正月にすき焼きを食べるのが慣わしになっている家が多い。もちろん朝は白味噌のお雑煮をいただく(お祝いするという)のだが、夜はすき焼きがご馳走である。思うに昔の日本人は「ハレ」と「ケ」を区別して生活していたように思う。普段着と外出着な…

竹田口

南から京都に来るには、伏見街道とこの竹田街道があり、その入口竹田口はこの辺りであったらしい。いまでは京都駅八条口という別の「口」に変わっている。現代の「京の七口」なんてものがあれば、間違いなくここはその一つになるだろう。

かとうボーリング大会

祇園の営業部長を自認するM君に誘われて、「かとう」さんのボーリング大会に出かけた。僕自身は、年に1,2回、それもお座敷バーしか利用しない、全くいいお客ではないのだが、なぜだかお招きを受ける。総勢20名くらいで、女性が半分。その中には若い芸妓さ…

六条院小学校

どこにでもある普通の小学校ではあるが、その校名がすごい。源氏物語のなかで光源氏が住んでいた六条院の名前に由来することは分かるが、あくまでも架空の場所を校名にしたところが面白い。いくつかの小学校を統合してこの新しい名前になったのだが、元の名…

顔見世

毎年同じような写真と感じられるかもしれないが、毎年役者が異なるので、同じではない。東西の歌舞伎役者が華を競っているが、大看板は真ん中と左右端っこだろうか。今年で言えば東は、尾上菊五郎、中村梅玉、坂東玉三郎、市川左団次、西が、坂田藤十郎、片…

雪月花の会・高台寺圓徳院

今月半ば12日のことであるが、まほうやさんにご招待を受け、雪月花の会に行ってきた。祇園下河原から石塀小路に向かい、ねねの小径と名付けられた細い道を行くと圓徳院の北にでる。 今年のテーマは「赤と黒」だそうで、参加者は必ず赤と黒をフューチャーしな…

社会鍋

毎年この時期になると、救世軍の社会鍋が行われる。 今年は100周年らしいが、担う人の高齢化もあり、運営は難しくなっているようである(哀愁ある音色でトランペットを吹いている人は若そうだが)。おじいさんがスカートをはいて街角に立っていたことを思い…

平安女学院クリスマスイルミネーション

平安女学院がこのような派手なイルミネーションで飾られるようになったのは、いつの頃からであろうか?そんなに古いことではないと思う。学園を挟む室町通をアグネス通りと称しているが、一般には浸透していない? ピースツリーと名付けられたこのイルミネー…

丹波口

文字通り丹波からの入口であったようである。この碑は最近建てられたもののようで、場所は七条通千本にある。 丹波口といえばこのJR嵯峨野(山陰)線の駅付近だと思いがちで、事実現在の丹波からの道(国道9号線・五条通)が目の前を走っているので無理も…

おしゃれな落書き?古裂会

最近街のいたるところでスプレーによる落書きを見かける。京都だけでなく、東京は勿論、全国の地方都市でも変わりはない。くだらないことをするなと、とても嘆かわしい。これによってスプレーの消費量が拡大しているとしたら、メーカーも喜ぶのではなく真剣…

因幡薬師

烏丸高辻にあるこのお寺のご本尊薬師如来は善光寺、嵯峨釈迦堂とともに三大如来の一つとして数えられたいる。お寺を維持するために若い住職夫婦ががんばっておられるのを以前テレビで見たことがある。手作り市もその一つである。地元の人は親しみをこめて、…

朝の鴨川

ある日の朝の鴨川の風景である。 鴨川というからには、やはりカモのご登場である。水辺にいるのもいれば、中州でひなたぼっこしているのも。優雅に泳いでいるように見えて、水面下では懸命に足をかいでいる、というのは有名な話である。 こんな川にも大きな…

京都御池中学校環境学習

理事として関わっているきょうとグリーンファンドが、京都御池中学校で環境教育の授業を行うというので、野次馬として参加してきた。もともとは「衣服を通して人を育てる」という「服育活動」を行っている村田堂という制服業者が販売する制服一着に付き、100…

茶筒・開化堂

京都のいいお家や料理屋さんには大抵この茶筒が置いてある。写真では分からないが、外した蓋を嵌めるとき、絶妙な間合いでもって蓋が静かに滑り落ちていく。もちろん一つひとつが手作りで、夏場には開け放した窓越しに作業場が見え、職人さんたちの手仕事を…

九重連山・坊がつる

少し前の話になるが、いつもの山仲間と一緒に九州の九重連山に登ってきた。長者原(熊本県?)から山道を歩くこと2時間で広大な原っぱに出た。ここが坊がつるだと同行のリーダーK君が教えてくれた。彼は僕よりふた周りほど下ではあるが、長崎大学のワンゲル…

名残の紅葉

今年の紅葉は、11月初旬が寒かったせいか昨年よりも早いようで、12月に入るとやや色あせてきた感がある。それでも20年位前までは、11月下旬が見頃だったことを思うと、やはり地球温暖化の影響があるのかもしれない。 そんな中で、僕にとって隠れた名所は京都…

迷惑駐輪は止めましょう

京都市は迷惑駐輪を減らそうと、御池通に新しいタイプの駐輪設備を導入した。当局曰く、停めたくなる様なおしゃれな設備らしいが、果たしてそれだけで減るのだろうか?30分だけ無料で、それ以降は時間に応じて料金が加算される。料金収入が目的ではなく、迷…

秋保花月扇

この店は何を商っているのだろうか?花月扇とあるから扇子屋さんかな?それにしても看板の上部に書いてあるのはなんだろうか?この店のロゴかもしれない!?なんでもこの店は現在は営業していないらしい?

エコ・コンビニ

社会実験型のコンビニが京都市役所の中で展開されている。エコロジーを標榜し、レジ袋やお箸もなく、電気も自然エネルギーを使っている(グリーン電力証書を活用して)。飲み物はペットボトルでなく、持参した容器に量り売りをしてくれる。ecotoneというNPO…

書道揮毫所・寺田晃山

どういう職業かは看板を見れば分かるが、誰のために揮毫するのだろうか?表彰状ならすぐに思いつくが、行政など公的機関やお茶、お花の家元などが顧客だろうか?お寺は字が上手いお坊さんが多いので(中にはそうでない人もいる?)、多分対象外だろう。京都…

粟田口

古代より各地から京都につながる街道の出入り口を口と称し、その数は7とも10とも数えられたようである。近世に入り、豊臣秀吉が御土居と呼ばれる土塁を京都を囲むように張り巡らし、口がさらに意識されるようになってきた。 この粟田口は、三条通(昔の東海…

鍾馗さん

端午の節句でもお馴染みの鍾馗さんだが、京町家では屋根の上に飾り、厄除けとしているところが多い。主に商家が中心と思っていたら、このように比較的新しい住宅でも飾られている。思うに、立替に際して鍾馗さんだけが継承されたのかもしれない。向かい側の…

犬吠埼・銚子電鉄

大学時代のクラス同窓会がいまでも1年に1回ある。50人以上いたと思うのだが、物故者も数名いていまでも音信があるのは20名ほど。その中で今回は12名が集まった。健康状況その他諸条件が整わないとなかなか参加できないものである。その意味で同窓会…

看板?

町家の軒先になにやら変なものがぶら下がっている。近づいてみると、湯たんぽである。ここは町家を利用したヘアサロンで、湯たんぽに書かれているのは料金表である。男性はカットだけで4800円。散髪は15分で終わってしまう僕には無縁のところである!?

紫式部文学賞・紫式部市民文化賞

1991年から続いている宇治市の紫式部文学賞・紫式部市民文化賞の式典にご招待いただき、宇治まで行ってきた。みなさんよくご存知のことと思うが、歴史あふれる町宇治は、また文化薫る町でもある。源氏物語の宇治十帖は先の44帖とは別物語であるかのごとき…

宮川町

雨が降った翌日、五花街の一つである宮川町を通りかかったところ、このような光景が。ここはお茶屋さんであるが、芸舞妓の表札があるところを見ると、置屋さんのかねている。そうするとこの傘は、舞妓さんたちのものか?南天の緑と好対照である。通り過ぎる…

日本バプテスト京都教会

11月3日の文化の日に、面白いバザーがあると加藤わこさんのブログで教えられ、初めて会場に出かけてみた。なんでも、品物が安くて開場前に行列ができると聞いていたので、早めに出かけたがこの有様。メイン会場は礼拝堂、お祈りをする机が展示台になって…

京都アートフリーマーケット・!-style

今年も中京区三条通一帯でアートフリーマーケットが開催され多くの人で賑わっていた。作家達が作品を発表する機会でもあり、気に入った小品を購入できる機会でもある。 このブースは一見すると、どこにでもあるような陶器を販売しているのだが、実は作り手は…

ばったん床机

一見どこにでもありそうな京町家だが、よく見ると軒先にはばったん床机がある。ちょっとした商品を展示したり、近所の人たちと語らったりするときには床机として使い、使わないときはこのように収納しておく。特に京都だけのもの、ということはないようだが…