京都御所

アオバズク

先月のことであるが、京都御苑内京都迎賓館の北側を歩いていたらこのような看板が目に付いた。 「アオバズクの生活を観察させてもらっているという謙虚な気持ちで、近寄りすぎない等節度ある観察のご協力をお願いします」とある。「立ち入り禁止!」などの高…

皇女和宮生誕の地

孝明天皇の妹で、後に政略結婚で徳川家茂に降嫁した和宮の生れた場所である。婚約者がいながら朝廷のためを思い、関東に下った心持をみなが憐れみ、いまでも時代祭りの主役の一人である。その恨みを晴らすべく(?)婚約者の有栖川熾仁親王が、鳥羽伏見の戦いで…

学習院跡

学習院はもともと公家たちに学問を教えるところとして、建春門外のこの地に建てられたのが始まりである。明治になって皇族や公家の学校としての官立学校となった。歴代院長には錚々たる人物が名を連ねており、幕末を生き抜いた英雄も数多くいた。今のような…

中山邸跡

明治天皇の生母は中山慶子といい、公家の中山忠能の娘であった。孝明天皇の側室の一人であったが、明治天皇は生れてから4歳ころまで、中山家で養育されている。それがこの場所である。 祐の井は明治天皇の幼名祐宮に因んで名付けられた。

名残の紅葉

今年の紅葉は、11月初旬が寒かったせいか昨年よりも早いようで、12月に入るとやや色あせてきた感がある。それでも20年位前までは、11月下旬が見頃だったことを思うと、やはり地球温暖化の影響があるのかもしれない。 そんな中で、僕にとって隠れた名所は京都…

鬼門

日本では、方位学的に見て北東を鬼門とする思想があり、その場所には造作を避けるという習慣が昔からある。平安京は風水に則って造られ、鬼門(北東)には比叡山延暦寺を配し、裏鬼門(南西)には岩清水八幡宮が鎮座し、都を護っているという説がある。平安…

特別公開

春秋、年に二回行われる一般公開とは異なり、天皇皇后成婚50周年を記念しての特別公開である。 一般公開では開けていない承明門から見る紫宸殿。 今回の目玉は、成婚パレードで使用された馬車で、これを目当てに多くの人が来ている。平日にもかかわらず押す…

梅満開の京都御所

京都御所には様々なところで梅が咲いているが、出水口から入ったところにある梅林は紅梅白梅ともに満開で今が見頃である。鶯ならぬメジロがたくさん来ていたが、写真で分かるだろうか? この木は一本の幹に紅と白の梅が咲いているという珍しい梅ノ木で、しか…

雪の日の朝

堺町御門付近の様子。 金閣寺辺りは、多くの俄かカメラマンで賑わっている頃だろうが、こちらは墨絵の世界である。それでもカメラを向ける人が何人かいた。

紅葉便り

京都の紅葉の見頃は11月末か12月初旬のようで、御所も部分的にしか色づいていない。 九条池の橋から見る拾翠亭。

平安王朝の夜

京都御苑130年記念とやらで、御苑のライトダウンが行われた(いま流行のライトアップではない)。これは、人工の照明を廃し月明かりの静寂のなかで、平安王朝を再現するという催しである。九条池から建礼門までの広大な一体の街灯が3時間ほど消された。明か…

京都迎賓館

今年も一般参観の募集があったので申し込んだが、今年も外れた。 昨年の落選通知は、募集数と応募数まで示されていたが、今年はそれはなし。やはり10枚以上出さないといけないのだろうか?昨年の記事 本当なら今日からここでG8会合が開かれていたはずであ…

出水の小川前

京都御所の西南あたりに出水の小川と呼ばれる小さな芝生地があるが、その向かいの芝生内に枝垂桜が一本だけ咲いている。今日巣立った子どもがまだ幼かった頃はこの前でお弁当を広げたが、花も今ほどは立派ではなく人も少なかったように思う。 少し離れた場所…

雪の朝

先日に引き続き、2月にこんなに雪が降るのは何年かぶりである。 建礼門やその後ろの紫宸殿も雪に煙る。 改修中のの堺町御門 鷹司邸跡の柑橘系の木(ゆず?だいだい?みかん?)の黄色が、墨絵のような雪景色にワンポイントを添えている。

御土居

京都御所の東側に小さな築堤が走っている。正確には御所とは直接は関係なく、豊臣秀吉が京都の市街を護るために周囲を囲って作らせた御土居の名残である。現存するのは、この他に北野天満宮や平野神社付近などそう多くはないが、鷹が峰や紫野に「土居町」な…

迎賓館

迎賓館の一般公開があると聞いたので応募したが、残念ながら落選。 倍率は10倍程度なので、次回は10枚出そうかな?募集数:1万人 応募数:5万1千(1枚に2名申し込んでいる人が大部分)※落選通知をscanしたが、pdfはアップロードできないのが分かった

母と子の森文庫

京都迎賓館の北側に、いろんな虫たちが観察できることから通称バッタヶ原と呼ばれる場所がある。 この中央に母と子の森文庫があり、鳥や植物の図鑑を始めとして本がおいてある。 この日、本を読んでいたのはなぜか大人だけであった。 母と子の森

猿が辻

京都御所は、周囲4kmの京都御苑のほぼ中央部に位置し、東西295m南北450mの一直線で囲まれているが、北東の隅だけが少し括れている。 いわゆる表鬼門に当たるためこのようになっているのだが、日吉山王神社の使いである猿が夜な夜な出没しいたずらをしたため…

閑院宮邸跡

京都御所周辺には、200以上の宮家や公家の屋敷があったそうだが、明治維新で都が東京に移って後、その大部分は姿を消し、残っている唯一の建物である。 ここが今年の4月から一般に公開されている(嬉しいことに、無料である)。 江戸時代の公家屋敷の面影を…

左近の桜

これが紫宸殿の前庭を飾っている本家「左近の桜」である。写真では「右近の橘」は見えないが、紫宸殿から見て(つまり天皇から見て)左側にあるから左近の桜である。地図上で京都市左京区が御所の右(東)にあり、右京区が左(西)にあるのはこのためである。

近衛池

春風に誘われて御所に行って見たところ、思いもかけず桜が満開であった。 御所の一番北側にある旧近衛邸跡の糸桜である。 どこから聞きつけたのか多くの人で一杯であった。この時期にこんな見事な桜が見られるとは思っても見なかったと標準語の人が喋ってい…

拾翠亭

京都御所の間の町入口を入ったところに、拾翠亭(しゅうすいてい)がある。 この一帯は九条家の屋敷跡で、お茶室として使用されていたらしい。 いまは一般公開されていて(入園料100円)、貸切でお茶会や句会なども可能らしい。 (以前法事に使おうと考えた…

京都迎賓館

来週の15,16に日米首脳会談が行われるので京都御所周辺はすでに厳戒態勢。各御門の前には警官が文字通り仁王立ちで、善良な市民?としては入るのに躊躇したが、かまわずいつものように中を散歩する。迎賓館のあたりに近づくと、何回も誰何された。(今日は…