職人のまち

京都豆腐会館

京都府豆腐油揚商工組合という同業者組織が、僕にとっては面白い。 以前にもこのような記事があった。

清課堂

江戸時代後期創業の錫製品専門店である。 当時から宮中の御用品や神社仏閣の荘厳品を作っていたが、 先代から店舗も構えたとwebsiteに記されていた。 仕事場は確か地下で、女性の職人さんが子ども連れで働いているとも記されていた。 この看板もその当時に作…

内藤商店

棕櫚の専門店である。 棕櫚箒や棕櫚のたわしなど棕櫚に関するものは何でもあるような感じにさせてくれる。三条大橋西詰めといえば東海道五十三次の始点(終点)で、おのぼりさん相手の店が 軒を連ねていたはず。現に隣の船橋屋は明治の昔から五色豆を商って…

京都印刷発祥之地

普段は地上の風景ばかり気にして歩いているが、 地下鉄烏丸御池駅の北改札口を出ていつもなら地上に出るところを、 地下通路を通って南に向かったら、こんな面白いものに出会った。碑文には「印刷は文化である」と記されているが、 そんな自明の理を声高に言…

折箱谷為

折箱と言っても街でよく見かけるダンボール屋さんではない。 料理屋が折り詰めに使用する白木の箱である。 この前(東山二条を西に入った南側)を何回か通るがいつもこのような状態なので、 営業していないのかなと思っていたが、websiteを見るとそうでもな…

いづつ・京鹿の子絞り

絞り染めは古代からある手法であるが、着物に使われるようになって 京鹿の子というブランドが確立したように思う。 「総絞りはたかいんやで」と小さい頃に聞かされていたので、今でも絞りの着物を見ると 「高そう」と思ってしまう悲しい性を持っているようだ…

京都迎賓館・ボランティア

京都迎賓館の見学には、何回か申し込んだが1回も当らなかったので、ボランティアとして参加した。 受付や手荷物検査が主だったので、館内をじっくり見ることはできなかったが(事前研修の時にさらっと案内してもらっただけ)、現代日本の最高の技を結集して…

京うちわ

表面裏面 本来の京団扇は、透かし団扇などに代表される高級美術工芸品として高い芸術性を誇っており、 京都扇子団扇商工協同組合のwebsite この写真のは正確には経済産業大臣指定の伝統的工芸品の「京うちわ」ではないと思うが、 ある意味京都を代表する団扇…

京都友禅蒸水洗工業協同組合

京都らしいというか、こんな組合は他都市には絶対ないだろう(多分金沢にも)。 着物の製作は分業で行われているので、いろんな工程でいろんな職人さんが仕事をしている。 手書き友禅染も、白生地(絹)に下絵を描く、書いた線に糊を置く、色を挿す(中略)…

かさ源

昨日とはテイストの違う傘やさんである。創業150年、日本で唯一国産和傘専門店とある。祇園石段下にほど近い場所に店を構えているのも、芸舞妓御用達なのかあるいは舞踊用なのか、、、。

内藤傘提灯店

冬の晴れた日を利用して提燈が干されていた。そばを通るだけで出来立ての提燈独特の臭いがしてくる。あれは紙の臭いだろうかそれとも墨の臭いか。東本願寺に近い枳殻亭の北側にあるためか、発注元は青森のお寺関係のようである。 ショウウィンドウには番傘も…

斧屋

京町家作事組という大工や左官屋をはじめとする職人集団がいて、このように町家の修理に尽力している。 三条新町西入るにある改築されたこの町家は「斧屋」という店であったが、跡継ぎがなくなったため町内(釜座町)に寄贈され、町が維持しているらしい。町…

扇塚

京扇子として名高い扇子は、かつてここ五條大橋西詰めにあった時宗の新善光寺の御影堂扇が有名で、この界隈には扇子屋や扇子職人が多かったので(いまでも点在している)、ここに扇塚が作られた。 こちらの扇塚は新京極にある誓願寺の境内にあり、舞踊家が芸…

仏具屋町

京都は昔から職人の町で、いまでも町名にその名が残っているところが数多くある。 薬屋町、帯屋町、塗師屋町、扇屋町、釜座町、、、、。その大部分は、すでに職人も分散し、町名と町の姿は一致しない。 ところがこの町だけは今でも多くの仏具屋さんが店を構…

押し絵・京文庫

京文庫というのをご存知だろうか? お針箱の一種で、針など小物を入れておくかわいらしい箱である。 紙で箱を作り、絹や縮緬で細工が施してある。小さな箱の中には、さらに小さなはこがはめ込んである。昔は女性が挙って買い集めたものらしいが、現在では需…

茶筒・開化堂

京都のいいお家や料理屋さんには大抵この茶筒が置いてある。写真では分からないが、外した蓋を嵌めるとき、絶妙な間合いでもって蓋が静かに滑り落ちていく。もちろん一つひとつが手作りで、夏場には開け放した窓越しに作業場が見え、職人さんたちの手仕事を…

書道揮毫所・寺田晃山

どういう職業かは看板を見れば分かるが、誰のために揮毫するのだろうか?表彰状ならすぐに思いつくが、行政など公的機関やお茶、お花の家元などが顧客だろうか?お寺は字が上手いお坊さんが多いので(中にはそうでない人もいる?)、多分対象外だろう。京都…

提燈・奥川商店

他の都市はどうか知らないが、京都では提灯屋さんを見かけることが比較的多い。たまたま作業中(刷毛で色をつけていた)だったので、許可を得て写真に収めた。作っておられたのは、祇園甲部の温習会の提灯で、いかにも京都らしい。顔が鮮明に写るのを避ける…

菓子型彫刻所・野口

和菓子といえば京都を代表する名物の一つで、茶道の隆盛とともに有名な和菓子屋さんもたくさんある。その和菓子を作るためには型が必要で(特に干菓子)、各和菓子店には秘蔵の型が残してあるのをテレビで見たことがある。 普段何気なく通っている道沿いにこ…

若手職人工房・いぶき東山

このギャラリーは東山通りに面した小さな町家にある。若手職人さんの作品発表と販売の機会を提供する目的で開かれている。 このお猪口がいいなと思ったのだが、4千円に手が出なかった(紙パック3ℓ入り1200円の安酒を入れるには不釣合いである?)。案内して…

かざりや 鐐

江戸時代から200年以上続いている錺(金属加工)の竹影堂のアンテナショップとして作られた。銀製品を身近に、普段使いの品として普及させようとしている店である。この寒いのに戸を開け放って職人さんが作業しているのを見ても、その意気込みの一端がうかが…

銅器商・西村松寿堂

銅器を専門に扱う店である。以前は全国の小売店相手だったのが、銅器の需要が少なくなり現在では直売をするようになった。全国で銅器を扱うのはここだけになってしまったらしい。看板に書かれている火鉢が最後に売れたのは15年以上も前とのこと。

京町家作事組

典型的な塀付京町家が改修をしている。場所は衣棚押小路を上がったところ。築100年近くなると、どうしても所々が傷んでくるが、これを修理するのがとても大変。 一つは費用の問題。 町家に住み続けるには、普通の家よりも1.5倍経費がかかるという話は、実感…

麩嘉

虫籠窓にばったん床机、典型的な京都の町家である。看板もなければ表札もない。この暖簾だけでは何をしているところかは分からないが、知る人ぞ知る生麩の専門店である。懐石料理には欠かせないが(てまり麩は芸術品!)、なかでも「麩嘉饅頭」が特に有名で…

分銅屋

足袋の専門店である。特に人に合わせたオーダーメイドの足袋が主流らしい。店構えといい、こんな店がやっていけるのも京都だからかもしれない。分銅屋を紹介したウェブサイト

中野伊助

寺町松原を上がったところにある念珠の専門店である。websiteによれば、明和元年創業とやらで250年くらいの歴史らしい。なんでも、この地は平安時代には藤原俊成の邸宅があったところと言われている。千年以上前に誰々が住んでいた場所が分かるというのはい…

上羽絵具店

水干絵具という日本画に使う絵具の専門店である。 この方面には疎いが、京都ならではの店であろう。

松屋長崎

父の17回忌でお参りいただく方のために、カステラを調達した。 カーテンを閉めっぱなしで一見しもた屋風の店ではあるが、受注生産で予約でしか販売せず、それも注文殺到のようである。防腐剤を一切使わないので日持ちがしないところがうけているのかもしれな…

山中油店

楽町楽家というイベントが市内一円で行われていて、その一環として食用油専門のこの店では、「利き酒」ならぬ「利き油」が行われていた。 菜種油、胡麻油、落花生油の3種類を当てるもので、いつもは別々にしか味わうことのない食用油にも違いがあることがよ…

虎屋菓寮

いわずと知れた和菓子(特に羊羹が有名)の老舗である。皇室御用達で、明治遷都で東京にも店を出すようになったが、ここが本店である。 http://www.okashi-net.com/kyo/toraya/toraya.html 店に隣接して菓寮があり、おいしい和菓子とお茶がいただける。 さす…