行事

白峯神宮・夏越の祓い

6月30日は1年の前半の終わりの日である。 京都の各神社では夏越の祓いが行われ、半年間の汚れを祓い清める茅の輪くぐりに人々が集う。 過去の記事 茅の輪くぐりには作法があるらしく、参拝客は看板に書かれた通りに 左回り、右回り、もう一度左回りをして…

雛飾り

4月18日は旧暦の3月3日に当る。 というので、今日までお雛さんを飾っておいた。妻の祖母のお雛さんというから明治初年頃の物ではないかと思う。今年新たに、曾祖母のお内裏様とお雛様が加わった。多分江戸末期の物ではないだろうか。 比べてみてもお顔の…

節分会・追儺式鬼法楽・蘆山寺

その昔、まだ僕が幼かったころの京都では、節分の行事と言えば 吉田神社とここ蘆山寺が有名であった。 それが今では京都新聞の特集にある様に、多くの社寺で催されているのが知れ渡ってきた。 その代表格の一つ蘆山寺に出かけてみたが、ご覧のとおり十重二十…

節分会・清浄華院

浄土宗京都4ヵ本山の一つである清浄華院では、 山伏が赤鬼と青鬼を退散させたのち古札を焚き上げる浄焚(じょうぼん)式が行われていた。 退散したはずの鬼が僧侶と談笑している。 インスタ映えするのかもしれないが、気軽に記念撮影に応じるところを見ると…

小正月

昨日は1月15日、いわゆる小正月であった。 我が家では、お約束通り小豆粥をいただいた。 7日には七草粥をいただくのも小さい頃からの恒例行事である。この祝箸は昨日まで使用した。地方によっては鏡開きまでというところもあるようだが、、、。ほんの20年ほ…

町内会レクリエーション

我が町内では地蔵盆が子どもの行事とすれば、大人のためにレクリエーションなるものを行う。 今年は京丹後市のるり渓温泉に行ってきた。 思いもかけない雪景色に、一同大変驚いた。 10日ほど前の出来事だが、今頃はもっと積もっているかもしれない。

地蔵盆

我が町内は、今日が地蔵盆。 僕らの小さい頃は23,24日両日の行事で、それが終わると、夏休みの宿題の追い込みに掛ったものだ。 昨今の2学期制により来週から小学校が始まるので、京都市内は大抵今日か明日の開催である。このお地蔵さんは2〜30年前の道路工…

吉田神社・節分祭

全国の神社の元と言われる吉田神社の節分祭は、 特に追儺式が有名である。 幼い頃連れて行ってもらったことが、遠い記憶に残っている。 参拝者が見上げる視線の先、屋根の上に黒猫が鎮座している。 聞けば野良猫とか。 暗い中で二つ光って見えるのが猫の目玉…

節分・おばけ

「おばけ」を観るために、とあるお茶屋さんに上げてもらった。 花街の芸妓さんはこの日のために、何か月も前から企画を考え、 練習しているのである。彼女たちにとって一番の楽しみのようである。とはいえ、今年は祇園町でも5組しかなく、この行事(遊び)を…

東寺・後七日御修法

配られていたパンフレットに、真言宗総本山東寺(教王護国寺)の最高の儀式であると書いてあった。 鎮護国家、五穀成就、国土豊饒を祈願して真言宗各派総本山の高僧たちが、 七日間二十一ヶ座にわたり丹精込めてご祈念の修法を勤めるのである。御修法(みし…

七草粥・退蔵院

正月七日に七草粥をいただくのは昔より続いている全国的な風習である。今日はひときわ贅沢な七草粥をいただいて来た。妙心寺塔頭の退蔵院である。 この瓢鮎図(国宝)は室町時代の禅僧如拙が描いたものとしてあまりにも有名である。 瓢箪で鯰をからめとるに…

初詣

元旦午前中に近所の神社にお詣りするのが習わしとなっている。いつもは参拝客が少ない境内も、この日ばかりは行列ができている。 それなりのお賽銭収入があると思うのだが、平安中期創建で由緒正しいこの神社は荒れ果てている。 せめて崩れた土塀だけでも修…

今年の顔見世

南座が改修中と言うことで、今年の顔見世は先斗町歌舞練場で開催された。 まねきの方は例年通り南座に揚がっている。千秋楽の第3部にもかかわらず着飾ったお客がたくさん詰めかけていた。 南座と違って舞台と客席が近いとの話も聞くが、残念ながら観ずじまい…

宮川町ビアガーデン

五花街の一つ宮川町のビアガーデンは今年で3年目になるだろうか、 好評につき?昨年より開催期間が延長された。 昨年の様子先に始めた上七軒と異なるのは、会場の広さや芸舞妓の数(上七軒は6名、宮川町は4名)だけでなく、 最後に踊りを披露してくれること…

地蔵盆

町内の事務所で空き室になっているところがあり、 昨年から地蔵盆はそこをお借りして実施している。屋内なのでエアコンも効いている上、夕立の心配もないので 安心できるが(屋外だと夕立が来たら急いで提灯をかたずけなければならない)、 その反面「ふご降…

仏光寺Aug'16

今年の8月16日は豪雨である。 長年送り火を見てきたが、これほどの雨はまず経験がない。これではご先祖様があの世に戻るのに難儀するだろうと思うが、 送り火関係者の努力のお陰で無事五山に火が灯った。道中御無事でお帰りください。

水無月・仙月堂

今日で今年の半分が終わった。 6月30日は「水無月」を食べるのが京都の慣わしである。 昨年の記事今年は、おそらく80は越しているであろう老夫婦が営んでおられる、 町中の小さな和菓子屋さんで買い求めた。チェーン店にはない味かも知れない。残念ながら、…

神護寺宝物虫払行事

年に一度の国宝の虫干しを見るため、高雄の神護寺にお参りした。どれほど国宝を所持しているか知らないが、その中から絵画や書を観ることができた。 特に源頼朝像や平重盛像は皆の知るところである。 最近の研究では頼朝や重盛を描いたかどうか不明だとして…

十三参り・法輪寺

数え年十三の春に、虚空蔵菩薩から智恵と福徳を授かるためお参りするのが 十三参りである。多分、京都だけの行事・風習かも知れない。男の子も女の子も、みんな着飾っている。その両親や祖父母も同様に。 中には、本当に13歳?と思うような子もちらほら。 こ…

須賀神社節分祭

この神社は小さくてあまり有名でない割には、女性のお詣りが多い。 この懸想文のお守り(縁結び)を求めていくのである。この女性はどうやら願いがかなったらしく、長々とお礼を述べていたのが印象的だった。昨年の記事

本満寺節分会

本満寺は日蓮宗の本山の一つで、桜の名所としても知られている。 境内には山中鹿之助のお墓もある。 相国寺からの帰り道、ふと門前を通りかかったら、人だかりがしていたので 誘われるように入ってみた。丁度高齢の住職が法話をされているところであった。 …

ゆずの里水尾

昨年末のことであるが、町内のレクリエーションで水尾へ行ってきた。 夏の地蔵盆が子ども主体であるのに対して、こちらは大人向けの恒例行事である。山陰本線の保津峡駅から山の中を1時間ほど歩き どこからともなく柚子の香りがしてくるころ、急に開けてきて…

報恩講

親鸞聖人は1262年11月28日に亡くなっておられるが、その恩徳に感謝し報いるための お勤めが報恩講である(東本願寺冊子より抜粋)。特に最終日の午前10時からのお勤めは「坂東曲(ばんどうぶし)」を見ることができるというので、 全国の門徒が数多くお参り…

今年の顔見世

年末恒例の南座の顔見世興行(東西合同大歌舞伎)が始まった。 今年は四代目中村鴈治郎襲名披露が中心である。写真の日は12月4日で、5日ある花街総見のうちの一日である。 花街総見とは、京都にある五つの花街の芸舞妓が総出で顔見世見物をすることをいう。 …

地蔵盆異聞

我々の子どもの頃、地蔵盆は曜日に関係なく8月23、24日であった。 30年以上経た息子たちの時代は、23,24近辺の土日であった。今年は、今日明日開催のところが多いと思うが、 先週済ました町内もいくつかあるようである。 理由を聞いてみると、24日(月)から…

6月30日

6月30日には「水無月」を食べるというのが 京都のお約束事である。予約をしないと売り切れになってしまうかもしれないと この店の前に貼り紙があったので、前日に予約をして 本日無事手に入れることができた。その昔氷室に保存していた氷に見立てた生地に 甘…

雛飾り

今年は出すのが遅かったので、「旧暦でお雛様を楽しむ」と 勝手な解釈をして、いまだお出ましいただいている。妻の祖母のものだったので明治初めのものだろうか? お姫様も優しいお顔をされている。この五人囃子(三人しかいないが)はお顔立ちが異なってい…

節分会その3・清荒神、蘆山寺

吉田神社から自宅まで歩いて帰る途中でも 節分会を見かけた。 清荒神はすでに豆まきは終わっているらしく、ひっそりとしていた。吉田神社と並んで蘆山寺も有名ではあるが、 こちらは3日だけのようで、翌日の準備中であった。ここも何度か母親に連れてきても…

節分会その2・吉田神社

節分といえば吉田神社なので、ついでに足を伸ばしてみた。 幼い頃、母親に連れられて来た記憶がかすかに蘇ってきた。 もっとも、坂道がしんどかったことだけで、肝心の鬼のことは あまり覚えていない。 有名な追儺式は終わった後で、お参りだけをしてきた。…

節分会・須賀神社

昨日今日と、各地で節分会が催されている中で、 今年は初めて須賀神社にお参りしてきた。 烏帽子、水干に白布で口を覆った男性から懸想文というお守りを求めた。 聖護院の前にある小さな神社で、面白いことに 一つのお社に2社が収まっている。 豆まきに多く…