京都府庁・京てらす


京都府庁2号館は屋上を緑化していて「京てらす」と呼んでいる。全面芝生敷きやビオトープ、雨水タンクなどがある。
写真ではよく見えないが、コンクリート面が34.5度でも芝生表面温度は24.2度とおよそ10度低く、ヒートアイランド化を少しでも和らげる効果があるようだ。



この屋上に新しく「源氏の庭」が造られた。源氏物語ゆかりの草花を植えると言う企画で、撫子(帚木から)や桔梗(手習から)など12種類の草花が植えられ、各々に解説が付いている。またご丁寧に小冊子まで作成された。
今年は紫式部日記源氏物語の存在が示されてから千年が経ったと言うので、源氏物語千年紀としていろんな行事が行われている(これを仕掛けた人はなかなかの智恵者?)。これもその一環らしい。

余談では有るが、「京てらす」は「きょうてらす」と読む。当たり前のように思われる方も多いだろうが、京都では異なる読み方をする施設がたくさんある。「京」を「みやこ」と読ませるのである。京エコロジーセンター、京あんしん館などなど、すべて京都市の施設である。おそらく前市長が言い出したことだろうが、京都市民でも誰も「みやこ」とは読めなくて、とても違和感がある。こんな文化の軽視・破壊は、今度の市長には改めて欲しいと切に願っている。