昨日は金剛能楽堂「黒塚」を鑑賞した。因みに観世流では「安達が原」というらしい。
四条室町の菊水鉾町から移転してからは、金剛さんに行くのは初めてである。
客席は以前より広くなった感じで、桟敷席がなくなり椅子席になった。御簾席は健在である。客席は満席で(200人くらい?)外国人客も多くまた和服姿の人も多かった。さすが京都というべきか?

シテは十二代家元の金剛永謹さん。事前に解説もあったので、筋立ても理解でき久しぶりに立派な舞台を見せてもらいとてもよかった。

その後、京都御所を横切り「雲月」で食事。美酒佳肴で話も弾み、町内の結束も大いに図れた。

帰りも煌々たる月明かりの下を御所を通って帰ったが、周りに人工的な照明がないので、平安時代もこんなんだったかなと彼の時代に思いをはせた一夜であった。

久しぶりに、柄にもなく落ち着いた典雅なひと時を過ごすことができた。