耳塚



豊国神社のすぐ西にこの耳塚がある。豊臣秀吉朝鮮半島侵略の際、戦功の証として首級の代わりに耳や鼻を殺いで持ち帰ったものを、この地に供養している。
過日我が職場に視察に来られた韓国からの一行の予定を見ると、次の視察地はこの耳塚であった。日本人でも知る人は少ないと思うが、彼の地の人は良く憶えている。「人をぶった手の痛みはすぐ忘れてしまうが、叩かれた方はいつまでも痛みを忘れない」らしい。広島、長崎の原爆のことも、きっとそうだろう。

周囲は石柱で囲われていたが、彫られている名前は、松本幸四郎尾上松緑、中村鴈二郎、川上音次郎等役者が大部分であった。なぜそうなのかは知らない。