井戸・梨木神社

京都三名水とは、県井、醒ヶ井にここ染井をさすが、現在でも水を出し続けているのはここだけらしい(他は形を変えて復活したが)。

いつもはもっと多くの人が並んで水を汲んでいく。家庭でご飯を炊くのに使っているという人もいれば、喫茶店などでコーヒーを淹れるのに大量に持ち帰っている人もたくさん見かける。京都盆地の下には巨大な水瓶があるがごとく、どこでも井戸水が湧き出ている。梨木神社で行列をしなくても、500メートル下ったところの下御霊神社は水量が豊富で、しかも穴場である。

このあたりは源氏物語縁の場所も多く、向かいの廬山寺(節分会で有名)は紫式部邸があったところといわれている。

この神社は井戸より、ほんとうは萩の方が有名である(はずである)。


こちらは京都御所の中にある県井の跡である。