大根焚き




12月7日、8日は千本釈迦堂大報恩寺)で恒例の大根焚きが行われる日である。法要に供えられた大根を加持祈祷したのち、輪切りにして大釜まで煮込んで参詣者に振舞うのである。これを食べると中風除けになり、無病息災を祈って多くの人が訪れる。


旧中仙道を踏破し7日に三条大橋にゴールした会社時代の先輩のNさん(この人が実に京都に詳しい!)と、それを出迎えたSさん(ともに関東の人)と三人でいただいた。大ぶりの大根三切れにおあげさんが入っているだけの素朴な椀だが、味が良くしみこんでいてふうふういいながらも大変美味しかった。いつもは口うるさいSさんが絶賛していた事を見ても、美味しさが分かろうというものである。

このお寺の本堂は京都市内で現存する最古の木造建築で国宝に指定されている。応仁の乱で西軍の陣地の会った西陣の地にありながら、幾多の火災から免れたのは奇跡である。建築時の大工の棟梁の女房おかめさんの逸話でも知られている。