特別公開

春秋、年に二回行われる一般公開とは異なり、天皇皇后成婚50周年を記念しての特別公開である。

一般公開では開けていない承明門から見る紫宸殿。


今回の目玉は、成婚パレードで使用された馬車で、これを目当てに多くの人が来ている。平日にもかかわらず押すな押すなの人ごみであった。


折りよく東京から友人のT君夫妻が来ていたので案内した。といっても奥さんは大変な京都通で(僕よりはるかに詳しい)、そんな喧騒を逃れて一人で路地裏をさまよっていた。T君は昔からカメラ好きゆえ(CONTAXの大ファン)いたるところにレンズを向けていた。



今回は一般公開でも見られない皇后御常御殿も公開されていた(この門は朔平門)。藤壺や飛香舎など源氏物語でおなじみの場所も見ることが出来た。

これは皇女和宮が明治になって京都に戻ってきた(上洛した)時に乗ってきた駕籠で、葵のご紋が入っているらしい。これで東海道を上ってくるのは、いかに乗っているだけとは言えさぞやしんどかったことだろうと察する。