クロマッチクアコーディオンミニミニ演奏会






さる19日に、クロマッチクアコーディオンの演奏を聴く機会があった。かとうかなこさんというプロの演奏家により、この3種類のアコーディオンの音色を聞かせてもらった。真ん中の小さいのはおもちゃで、アンコールに応えての「六甲おろし」はご愛嬌で、さすが関西のミュージシャンであった。場所はニューリーという久御山町にある会社のショウルームの一角。この会社はスキャメラという立体をスキャンできる機械を多く開発していて、今回もアコーディオンをスキャンできる機械の完成披露を兼ねてのミニミニ演奏会であった。なんでもスキャンしてしまうだけあって、バックにあるふすま、欄間、掛け軸、扇子、障子すべてがスキャンされた写真を貼り付けているだけである。極め付きは畳。これもすべて写真を貼り付けてあり、触っても畳の目や縁の感触がないのに驚かされる。3枚目の写真の右端に少しだけ写っているのが社長さんである。(一ヶ月ほど前、NHKの「ルソンの壷」という番組で30分に亘り出ておられたのを憶えている人もあるかと思う、もっとも関西ローカルではあったが)。



ここまで来るとお分かりいただけると思うが、これもすべて写真である。写真だからこんな巨大なピザを作ることも可能となる。竹は立体スキャンしたものをアルミ筒に撒きつけてあり(劣化しないのが利点)、石畳も写真である。後日このお寿司と八橋の写真を職場に持っていったところ、みんな手を出してたくらいリアルである。


このアコーディオンはパリの蚤の市で掘り出してきた逸品で、90年ほど前のものを日本で手入れして使っている(かとうさんがおばあちゃんと名付けている)。休日出勤してくれた技術者の人たちも一緒になって聞かせてもらった。

この会社はWLB(ワークライフバランス)の推進に熱心で、名古屋のSKIPというNPO法人のある事業を支援する一環で今回の訪問、ミニミニ演奏会と相成った次第である。いろんな偶然が重なり合っての出会いではあるが、これを記述するとなるとさらに字数が必要となるので、今回はこれまで。