京都商工業創業年代番付


ある老舗の店頭にこのような額が飾られていたので、許しを得て写真に収めた。これで行くと、東の横綱松前屋さんは元中9年(1392年)、西の横綱の本家尾張屋さんは寛正6年(1465年)の創業で、いづれ応仁の乱より前と言うから凄い。因みに京都の人は時代を計るのに応仁の乱を持ち出すのが好きだと言う伝説?があり、「この前の戦争で焼けてしまった」と言う時の「この前の戦争」というのは、第二次世界大戦でも、明治維新でもなく、応仁の乱を指すということがまことしやかに言われている。この番付では、300年前以上前の元禄時代創業でも、やっと小結である。この裏側には、これに乗らない内に廃業してしまった数多くの老舗があることを思えば、家業を何代にも亘って受け継ぐと言うことは並大抵でないことを思い知らされる。
なお、ここには載っていないが、永暦元年(1160年)というから平安時代創業の店が宇治にある。通圓と言う店で、現当主で23代目。記憶に間違いがなければ、24代目は家業を継ぐ傍ら、京都市内でロックのDJをやっていたはずである?テレビで見ただけであるが、老舗の歴史とロックという対比が面白いという印象を持ったことを思い出した。