道路は誰のもの


五条通に面したスーパーの前に所狭しと並んでいる買い物客の自転車の列。


反対側から見るとこうなっている。ご丁寧に警備員が二人いて道路上の自転車を整理している。


この店はマンションの1階にあるが、もともとは駐輪用に設計されていたであろう場所は、今は売り場になっている。

どこからか指導があったのか、郵便ポストの前だけは空けてある(集配ができないので)。


この店はチェーン店だが、他の店ではこのように駐輪場は敷地内にある(当たり前か)。
いわば公共の道路を売り場として使っているのに等しい。この店に限らず、売り上げさえ上れば何をしてもいい、という風潮が蔓延しているようで情けない。新京極や寺町京極の商店街を歩けば、このように不法に道路を占拠して商品を路に並べている店がある。道が狭くなり歩きづらいので、商店街全体として客足が遠のくのではと要らぬ心配までしてしまう。そういった店は、100円ショップやドラッグストア、たこ焼き店、若者向けの衣料品やシューズを売っている店に目立つ。商店街組合でも苦労していると思うが、真面目に商売をしている店が気の毒に見えてくる。売り上げ至上主義の影響か、はたまた自分さえ良ければということか!
最近気になっているのが、信号無視の歩行者である。車が来てないのをいいことに、赤信号でも横断歩道を渡っている。これは大阪だけの現象かと思っていたら、京都でも顕著になってきた。いつからこのようになってしまったのだろう!?力があればなにをしてもいい、強いものが勝つのは当たり前という、小泉・竹中改革の負の遺産の成せる業かもしれない。そこにあるのは自分さえ良ければと言う発想で、弱者の立場を慮る姿勢が全く見られない世の中となってしまった。今の日本にとって経済の衰退以上に深刻な問題だと思う。人のことを言える立場でないことも自戒しつつ、ぼやいてみた。