京町家の話題三つ。

その1・上京の町家


武者小路通に面したこの町家は、中京や下京とはまた違った趣がある。西側には立派な蔵があるが、その向うは今風の民家やマンションである。

このような「ばったん床机」はいつごろから流行りだしたのだろうか?

この家の向いは空き地になっているが、それでも鬼門には南天が植えられている。
その2・商家閉店


こちらは下京の商家だが、ここにビルが立つ旨の看板が出ている。奥を見ると松の植わった立派な坪庭もあるようで(東隣は高名な和菓子屋さん)、これがなくなるのは惜しいとしか言いようがないが、今の京都では日常茶飯のことである。
その3・思いがけない来客
ちょうど僕が出かけた直後に、我が家に来客があったようだ。学生時代にサークルで一緒だったS君夫妻である。彼はここ数年、街並みウォッチャーを自認して、全国各地を歩いているとのこと。今回は京町家探索で竹屋町通を歩いていて、偶然我が家を見つけたらしい。せっかくのチャンスなのに余り内部には関心がなかった様子で(街並みに興味があるのかな?)、上ってはいかなかったらしい。ここまで伝聞調で書いているが、妻が対応してくれたのである。事前に連絡を受けていれば喜んでお会いしたのにと思うと残念である(この前あったのは10年位前か?)。京都にはいろんな目的で観光に来られる人がいるということが、改めて認識した次第である。