薩藩戦死者墓





京都御所北側の閑静な住宅街を歩いていると、突然このような光景に出くわした。戊辰役、甲子役とあるから戊辰戦争蛤御門の変での薩摩藩の死者を葬っているのであろう。すぐ西隣には薩摩藩邸のあった相国寺があるから、その関係性が分かる。ただし入口には鍵がかかっているので、誰が埋葬されているかは分からない。京都市内の多くの墓地はどこかの寺内にあるのだが(例えば会津藩の墓地は黒谷金戒光明寺にある)、ここはそうではなく民有地で、おそらく鹿児島県人会が管理しているのではなかろうか?献灯の石碑から、明治元年にはすでに存在していたことが窺える。一般的な墓地と違って、ここに新たな墓碑が立つことはない。
こことは別に、薩摩藩畿内菩提所である即宗院には西郷さん揮毫の「東征戦亡の碑」がある。過去の記事より