堂本印象美術館




衣笠山の麓、立命館大学の北隣におよそ近隣の落ち着いた風情とは調和しない建物が建っている。明治生まれの印象だが、後年は具象画から抽象画へ転身した。それを象徴するような建物であり、もちろん生前に印象が外壁を設計した。美術館の前には衣笠山を巻くようにきぬかけの道が通っていて、北へ行けば金閣寺、西へ行けばすぐのところに龍安寺がある。こんな落ち着いたところによくこのような建物を建てることができたものだと思う。当時は反対などなかったのだろうか?