壬生狂言



壬生狂言は通常4月に行われるが、節分会の行事としてこの日に1演目だけ披露される。演目は文字通り「節分」であり、人間の扮装をした鬼が民家に現れるが酒に酔っ払ってしまい正体がばれ、豆を撒かれて退治されるまでを演じる無言劇である。場所は重要文化財の大念仏堂で観客は屋外で見物することになる。暖かくなってきたとはいえ、寒い中で約50分じっとしている。不思議なもので観客席ではほとんど話し声もなく、みな狂言に見入って(魅入って)いる。撮影禁止のため、上演前と上演後の2枚だけ。節分に納められたほうらくはこの舞台から落とされるのである。


1日8回上演されるが、毎回このように行列を成してみんなが待っている。衣裳が古くなったため新装するための寄付を募っていたので、喜んで寄付をした。

寄付のお礼にこのようなタオルをもらった。
これで三大念仏狂言(壬生、千本ゑんま堂、嵯峨)を全て見ることができたことになる。

千本ゑんま堂大念仏狂言の記事
三大狂言ではないが神泉苑大念仏狂言の記事


花街ではこのような「おばけ」が演じられ、芸舞妓や従業員が大いに弾けるのも節分の楽しみの一つである。
2010年のおばけ