大峯山登拝その1



半年ほど前のことであるが、誘われて大峯山に登ってきた。
単なる山登りではなく修行であるので登山とは言わず登拝というのだと、
お叱りを受けながらの参加であった。
早朝、訳が分からないままバスに乗り込み、車中で袈裟やさらしを渡され、
読経の練習をしながら奈良の山奥に向った。
途中の茶店でこんにゃくを振舞われ(これが美味しかった)、お寺で護摩木を焚いた後に
宿に入るという一連の流れは定着しているようで、何度も参加している人たちは
ごく当たり前のようにその流れに乗っていた。
登った数を記念した石塔が競って建てられていた。個人というより講の記念碑であるので、
何十年も続けられるのだろう。

麓の村洞川(どろがわ)は大峯山の登り口に辺り旅館が多く軒を連ねているが、
他の温泉地とは異なり修験道のグッズ?や陀羅尼助を販売する店があるのが面白かった。
(つづく)