上徳寺・よつぎ地蔵尊大祭


富小路通五条下るにある上徳寺は、境内にある地蔵堂に世継地蔵尊がおまつりされているところから、
「京の世継さん」として親しまれている。

去る2月8日にはよつぎ地蔵尊大祭が催され、参拝者には粕汁が振舞われた。
粉雪の舞う中、信心深い多くの参拝客が願いを書いた護摩木を奉納し、
午前と午後の2回に分けてそれを焚いて祈願成就をお祈りしていた。
我が家も2本の護摩木にそれぞれ願い事を書いて奉納したが、
次の予定があり護摩焚きには参加できなかった。ご利益は薄いだろうか?


粕汁をお椀に入れてくれる人たち。文字通り奉仕の精神、ボランティアである。


他のお寺で行われる「大根焚き」等の行事は有料のところが多いが、
ここは「お心もち」だけであり、本来の「施し」の精神が残っているのであろうか。
何人前を振舞うのか分からないが、このような大きな釜で次から次へと提供されていた。

このお寺には徳川家康の側室であった阿茶の局のお墓もある。