お地蔵さん




京都の街なかを歩けば各町内ごとにお地蔵さんが祀られているのを目にすることができる。
一度市内のお地蔵さんを全て写真に撮ろうと考えたことがあったが、
その数5千とも1万とも言われ、あまりの多さにその考えを引っ込めたことがある。
その中でも逆卍のお地蔵さんだけを追い求めている人もいて(現在300以上居られる)、
奥の深さに完敗である。
逆卍お地蔵さん

町内ごとに大小様々なお地蔵さんが居られるが、
このお地蔵さんは祠にも入らず素朴な感じである。
この通りの両側には魚屋や荒物店が並んでいる。以前は八百屋や布団屋も
営業していたので、ちょっとした商店街だったのだろう。
どういう事情で個人の家の前に居られるのだろうか。


それに比べてこちらは立派な祠である。
市内でもこれほど大きな祠は余り見かけない。
ビルを新築する時に町内会が要望して作らせたのかと思う。
お地蔵さんの安置場所はどの町内でも議論になるところで、
マンションなどビルが出来る時に地元の要望として、
敷地内に新たに設置させるということも多いようである。

実は我が町内には祠がない。10数年前、道路工事の際にお地蔵さんらしき
石が掘り出されたので、町内でおまつりしようとマンションに掛け合ったが
断られた。建てる前なら交渉の余地はあったと思うのだが、
建ってからでは後の祭り。もう地元対策は不要ということだろうか?