ちりめん街道

京都府北部は丹後縮緬の本場であり、白生地を室町の呉服問屋に卸していた。
いまでは随分斜陽になってしまったが、ここ旧加悦町(合併して与謝野町となっている)には
かつての織元の家が軒を連ね、ちりめん街道と呼ばれている。

春になると各家々が「おひなさま展示中」の看板を掲げ、自慢の雛飾りを観光客にも披露してくれる。

昔の役場にある観光協会ではお雛様のオンパレードを見ることが出来る。
その数は優に百体以上あるであろう。

その内の1軒の前蔵工房さんでは、3代に渉るお雛様が飾られていた。
また軸に仕立てた珍しいお雛様の絵も見ることが出来た。

最近はお雛様ブームとかで、各地で同様の催しが行われている。
以前近江八幡で見たことがあったが、そこは大店だけであったのに比べ、
このちりめん街道では一般の家でも飾っていて、面として展開しているところが
面白い。祇園祭の屏風祭りのようでもある。

写真はこのwebアルバムを参照されたい。