京の冬の旅・正伝永源院


先月のことであるが、恒例の「京の冬の旅」で特別公開していた
建仁寺塔頭正伝永源院を訪れた。
ここは、元は正伝院と永源庵が一つになった珍しいお寺である。

祇園町の南端にあるので、塀越しに祇園甲部歌舞練場が見える。


何といっても三大国宝茶室のうちの一つ如庵があったお寺である。
明治の廃仏毀釈のどさくさで、寄付を強要されてこの寺からなくなったと
パンフレットには書いてある(現在、愛知県の名鉄犬山ホテルにある)。

その如庵をそっくり模して造られたのがこの茶室である。
元祖のところにレプリカがあるというのも面白い。


また、細川家の菩提寺でもあり、現当主細川護熙さんが描いた
襖絵がある。いろいろという人もいるようだが、
100年後の人が評価してくれるであろうなかなか立派な絵だと僕は思う。