ソウル・国際シンポジウム

右側の2人はコメントする人

2014年6月、縁あってソウルで行われた「高齢者の社会参画」に関する
国際シンポジウムに招かれ、講演する機会を得た(HOPE INSTITUTE主催)。
日本の団塊の世代アメリカではベビーブーマー)は第2次世界大戦後生まれを
指すが、韓国のそれは朝鮮戦争であり、これからその課題に向き合うので、
先に経験した各国の事例を参考にしたいという主旨であった。

本来ならアメリカとフランスからも参加する予定だったがそれはなく、
結局日本の3人だけが話すことになった。今回のシンポは計画から実施までの期間が短く、
欧米の人たちは準備が間に合わなかったようである。韓国ではよくある話と聞いた。

会場には行って驚いたのはこの円形の会議場である。
まるで国連のような雰囲気の中、背中に参加者を背負いながら、
同時通訳付きでしゃべるのはもちろん初めてである。

会場いっぱいの参加者がノートをとりながら熱心に聞いてくれた。

レジュメがあらかじめ印刷されて参加者に配られていた。
このテーマに関しては2005年頃から取り組んでいたので
準備にはそれほど困らなかった。
僕の発表資料も事前にハングルに訳されていたがさっぱりわからなかった。

政府間では歴史認識を巡りぎくしゃくしているが、シンポジウムでは
そんなことは微塵も感じずまた意識もしなかった。
質問も多数あったが、それに関することはゼロであった。

シンポに限らず他の場面でもまったく話題にも上らなかった。
帰国後多くの方から、民間交流の大切さを指摘され、改めてその思いを強くした。

いい機会を与えてもらったと喜んでいる。