国鉄硬券


机の中を整理していたら、こんなものが出てきた。
今では過去のものとなっている「国鉄」の
分厚い紙の切符である。

昭和34年とあるから、12歳の時一人で東京へ行った時のものだ。
鈍行では遅すぎるし特急は高いので、急行の自由席にしたところが
超満員で、静岡あたりでようやく座れたことを思い出した。
京都ー東京間8時間は掛かっただろうか?

親から、浜松で鰻弁当を買え、静岡あたりで富士山が見える、
大船の大きな観音さんを過ぎればもうすぐ東京だと言われたのが記憶にある。

この切符は帰路のもので、小人840円とある。


こちらは昭和41年、どこへ行ったのだろうか?
同じ2等で大人運賃で400円は上と比較しても安い。

当時は、鋏の形でどの駅か分かったらしい。
現在の「鉄ちゃん」には理解できるだろうか?
しばらくすればICカードだけになり、
「切符って何ですか?」と言う時代が来るかもしれない。