信行寺

古都の宝を披露し、拝観料を文化財保護に充てる「京都非公開文化財特別公開」
目玉は、来年生誕300年を迎える江戸中期の奇才、伊藤若冲が描いた、浄土宗信行寺の
天井絵「花卉図」です。初公開で、今回限りの公開となる可能性もあります。
                      (朝日新聞の記事より)

このような前宣伝が効いたのか、小さなお寺に長蛇の列ができていた。
入場するまで20分。
100名近い人がみな、狭い外陣の天井を見渡しているのは、ちょっと面白い光景である。

若冲が描いた当初は「お祈りをする人々の頭上に、花が降り注ぐような空間を生み出していた」かもしれないが、
今では絵の具の剥落や円形の板が割れているなど劣化が激しくて、次の公開があるかどうかは分からないという理屈もうなずける。

普段はこのように誰も並んでいない(当たり前か?)。