豊国廟

猿と言えばやはり豊臣秀吉を連想する。
その秀吉が祀られているのが豊国廟である。

秀吉の遺命でこの阿弥陀ヶ峰に葬られ、山腹には豊国大明神として
豊国神社に祀られたが、豊臣家滅亡後江戸幕府により廃祀されてしまった。
現在の豊国廟は豊太閤300年祭に当る明治31(1898)年に造営されたものである。

この門を抜けるといきなり急勾配の石段が真っ直ぐ伸びている。
その数489段。これをノンストップで上るのはかなりしんどかった。
我ながらよく登ったものである。
この階段はgoogleマップでも確認できるくらいの直線である。

あと50段くらいか?

登り切った正面に高さ10mの五輪塔があり、ここが阿弥陀ヶ峰の頂上(193.5m)である。

この一帯は古来より葬送の地として名高い鳥辺野にあたり、
藤原道長、頼通もここで葬られている(墓は宇治の木幡山にある)。
源氏物語では、夕顔、葵上、紫の上もここで荼毘に付されている。

多くの石仏はそれに関係しているのだろうか?

階段の中ほどから、木の間隠れに清水の舞台が見える。