十三参り・法輪寺

数え年十三の春に、虚空蔵菩薩から智恵と福徳を授かるためお参りするのが
十三参りである。多分、京都だけの行事・風習かも知れない。

男の子も女の子も、みんな着飾っている。その両親や祖父母も同様に。
中には、本当に13歳?と思うような子もちらほら。
この子などは、今すぐにでも女優に成れそうな容姿であった。

自分で選んだ一字を筆で書いて奉納する。
「優」とか「愛」とか画数の多い結構難しい字を選んでいる子が多い。
今年お参りした知り合いの娘さんが書いたのは「努」であった。

眼下に見えるのが渡月橋
お参りの後、この橋を渡りきるまで後ろを振り返ってはならないという
決まりがある。振り返ると授かった知恵が逃げていくというので、
振り返らないよう懸命に歩いた50年以上前の記憶が蘇ってきた。

その頃は虚空蔵さんと言っていたような気がする。
法輪寺が正式名だと知ったのはずいぶん後になってからである。

山門の階段を登れば、本堂にたどり着く。
この時期以外はひっそりとしている山寺である。

虚空蔵菩薩のお使いであるという、珍しい羊の像である。

境内にある電電宮。電気や電波の安全を祈願している。

桜は一週間でこのように変化した。