京都地方裁判所・原発賠償京都訴訟

「この裁判は、東京電力福島第一原発事故によって引き起こされた放射能汚染から逃れるために、
福島県をはじめ、東北・関東の被災県から京都府内58世帯175名が
東京電力と国を相手どって損害賠償を請求している集団訴訟です。」

お前は大学時代何を学んできたのだとお叱りを受けそうだが、生まれて初めて裁判を傍聴した。
今回は手続き論に終始し(これも法廷戦術の一種か?)、中身の議論はほとんど聞けなかった。
原告側の弁護士がしっかりとした声で堂々と述べていたのに比べて、国や東電の被告側弁護士の
声が弱々しくて聞き取りづらかったのが、もっとも印象に残った。

3.13の原発事故を境に、我が子を守りたい一心で、家族が引き裂かれ、親兄弟や親戚に非難され、友人とも疎遠になってしまった
避難者と呼ばれる多くのお母さん方の声を聞けば、イデオロギーの問題でなく原発の恐ろしさを痛切に感じる。
異論のある方もおられると思うが、一度お母さん方の話を聞いて見られることをお勧めする。