今年度の「京の夏の旅」のテーマの一つが、「学校に残る文化財」である。
ここ和中庵は大文字山の麓鹿ケ谷にあるノートルダム女学院中高の敷地内にある。
近江商人・藤井彦四郎が昭和初期に建てたものを、戦後ノートルダム教育修道女会が譲り受け、
修道院として利用されていた。
ところどころに修道院として面影が残っている。
この鞍馬石の沓脱はとても立派で、これに比べると我が家のは貧弱に見えてしまうほどである。
ご多聞に漏れず、朽化と経費がかさむので解体が検討されたが、
関係者の保存への思いが人々を動かして、現在は教育施設として活用されていると、
ノートルダム女学院の冊子に記されている。