文化政策の貧困・大阪くらしの今昔館

鬼門除けの調べ物をするため、件の施設を訪れた。
正式には、大阪市立住まいのミュージアムといい、
天神橋六丁目のビルの8階にある目立たない小さな施設である。

8階のエレベータが開くや否や大混雑の入り口が目に飛び込んできて驚いた。
こんなマニアックな施設に何でこれだけの人が、、、?

入場料600円也を払って中を見学したが、そこにも人の群れが。
歩いているとボランティアガイドの人が「日本の方ですか?」と声をかけてきた。
僕以外は全員中国人観光客なので、日本語が恋しくて?話しかけてきたようである。

聞いて見ると、安価で浴衣体験ができるので観光ルートに組み込まれているとのこと。
京都でなら数千円するところが10分の1で体験できるのが人気の秘密らしい。
このsold outは、今日は予約が完売したという意味である。

入口に「入館者300万人達成」と書いてあったのはそういうことか!?
大阪市の施設は例の橋本市長の号令一家、補助金をカットし、どんな文化的な組織であろうと
儲けを出さねば存廃の危機に瀕してきた。苦肉の策としてこの方法がとられたのかもしれない。
「白い猫でも黒い猫でも、鼠を捕るのはよい猫だ」とはこういうことを言うのだろう。

本来の使命(ミッション)を放棄してまで採算を追求するというのが、文化政策と言えるのだろうか?
大阪維新の言う「身を切る改革」の本質を見た思いがする。
補助金を大幅にカットされた文楽AKB48やジャニーズとコラボすれば、赤字から脱却できるのかもしれない。

全体として文化に理解がない土地だから、最近話題のわさび寿司が出現するのもやむを得ないというのは言い過ぎ!?