岩倉


絶好の秋日和に誘われて、岩倉まで出かけた。
交通の便が良くなったせいか最近では住宅が増えてきたが、
それでものどかな田園風景が広がる「京の田舎」である。

お目当てはこの岩倉図書館で開かれた源氏物語の朗読会に参加するためだったが、
天気も良かったので地下鉄国際会館駅から40分歩いて岩倉地区を散策した。

岩倉と言えば実相院が有名だが、今回はパスしその奥にある大雲寺を訪ねた。
源氏物語若紫の巻で雀が逃げてしまったと泣いている、後の紫の上が住んでいた
「北山のなにがし寺」のモデルの一つと言われているので大いに期待していったが、
コンクリート造りの実に味気ないお堂が一棟あるだけだった。

それでも野仏が昔の風情を醸し出していた。

隣接する石座神社の方が余程どっしりとしていると言えるかもしれない。