「1968年」無数の問いの噴出の時代

東京へ行くのは年に1,2回くらいなので、その時はここぞとばかりに
美術館や博物館を訪れたり、友人たちと旧交を温めることにしている。
特に今回は、サラリーマン最初の上司のお通夜に参列と言う出来事もあった。

今回は、千葉県佐倉市まで足を伸ばし、国立歴史民俗博物館を訪ねてみた。
佐倉と言えば堀田氏の城下町であり、義民佐倉惣五郎しか知識がなかったが、
城跡に近代的な博物館があった。

否、佐倉と言えば真っ先に思い出すのは、長嶋茂雄さんの出身地であるということ。
これは日本人の常識。

この企画展の趣旨は以下のとおりである。
それまでの社会運動が、組織的な問題設定・問題解決方式であったのに対して、
1960年代末は「個」「私」が主体的に考え、「あなた」と議論しながら社会に向けて「問い」を
発することを重視する特徴を持っていた。その運動に総合的な光を当てようとしたと、パンフレットに書いてある。

主な展示資料は、ベ平連関係、反戦運動三里塚闘争水俣病関連、学生運動、日大闘争、東大闘争で、
その時代を生きたものとして、興味深くもあり、懐かしくもあった。
山本義隆さんが資料を提供しているのも目についた。

広々とした敷地に建物があり、常設展示も充実していて、遠足の小学生もいた。
研修か何かで、懸命にノートをとっている高校生の集団もいた。