50年前の物価

終活をしていたら、東京へ出て大学に入ったばかりの時の小遣い帖が出てきた。
親が頑張って稼いでくれたお金を仕送りしてもらうのだから、無駄遣いをしないようにと始めたものである。
その殊勝な志は良かったのだが、結果が伴ったのかは甚だ心もとない。


当時の物価を今と比較するとどうなっているのか興味深いので、主なものを書きだしてみた。

タバコ 80円
ハナカミ 25円 今では街頭でただで手に入る
ファンタ 40円 コーラより10円安かった
ノート 25円 セロテープ 35円
ハッサク 100円/4個 その当時から今も、好きな果物を問われれば、八朔と答える
バス代 10円 この安さは、多分学生バスだったのだろう
昼食 80円 何を食べていたのだろうか?

勉強関係では、
独和辞典 1100円 独語教科書 350円 英語教科書 220円

速達郵便 65円
雑誌「岳人」 250円 すでに廃刊になっている?
早慶戦チケット 140円

そんな中でひと際高額なのが、桂米朝落語会6000円である。
単純にタバコの値段で比較すると5倍になっているから、今なら3万円。
当時としては思い切った出費だが、関西弁が恋しかったのかどうかは憶えていない。

友達に50円貸したとか、毎日現金と帳面を照合していたのか、不明金15円なる記載もある。
結構きちんとしていたようである。

この帳面を見て思い出したのが、大学に入って初めてのアルバイトである「柏餅」作りである。
フナショクパン工場での深夜労働で、手にしたお金は1202円。
過酷な労働と不衛生状態を体験しているので、その後長い間柏餅を口にすることはなかった。