バス停


これは3年前の京都駅前バス乗り場の行列だが、今シーズンはこれ以上の混雑ぶりであった。
このレーンは東大路通に向かうバスが多く、清水寺や八坂神社、平安神宮銀閣寺と観光地が目白押しの路線である。

バスは頻繁に発着しているが、察するにバスに乗るまで30分以上、ぎゅうぎゅう詰めのバスに揺られ、しかも大渋滞の東大路通を30分、ようやく疲れ切って清水道バス停に到着。

そこからまた大混雑の清水坂を歩いてやっと清水寺に辿り着く。
これで観光客の満足度が向上する訳がない。僕なら二度と行かないであろう。

「京都観光は公共交通のご利用を」と京都市は呼びかけているが、彼らの頭の中にある公共交通は市バスだけとしか思えない無策ぶりである。
市内には地下鉄もあれば、京阪、阪急、近鉄、それにJRも3路線走っている。

銀閣寺へは地下鉄とバスを乗り継いだ方が早い。平安神宮地下鉄東西線なら京都駅から20分もかからない。八坂神社へは京阪の方がずっと快適、短時間で行ける。
東福寺へはJRで1駅、伏見稲荷へは2駅。

それにもかかわらず市バスの利用を勧めるのは、交通局の財政難が原因ではないかと勘ぐってしまう。
今の世の中便利になっていて、私鉄、JRを含めた広域の1日乗車券をICカードで発行したらいいとかねがね言い続けているが、東大路通の混雑は一向に解消されないまま、行政の無策が続いている。

京都はリピーター(それもヘビーな)で持っていると思うのだが、この混雑ぶりのせいか、最近の調査では日本人客の宿泊が減っているとのこと。このバブルがはじけて外国人客が来なくなったとき、果たして日本人客が戻ってくるのかどうか、、、。