南禅寺の別荘群

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あるカルチャーセンターが、名高い南禅寺の別荘群の中でもひときわ立派だと言われる某邸を見学できるイベントを募集していたので、9千円以上という参加料のことなど深く考えずに申し込んだ。f:id:mfujino706:20191002113330j:plain
事情があるのであえて名前は示さないが、関心のある方はすぐお分かりになると思う。f:id:mfujino706:20191002111431j:plainf:id:mfujino706:20191002111405j:plain
東山を借景にした植治のお庭や屋敷も素晴らしいの一言に尽きるが、何よりも驚いたのは所蔵・展示する美術品の内容である。
天皇の宸翰をはじめ円山応挙やその他有名画家の作品、西郷隆盛勝海舟の書などが文字通り山のように展示されている。徳川将軍のもあったかな?

元は鹿児島の実業家が建てて、その後長い間京都の呉服商の別荘となっていたが、現在のオーナーは家具屋さんである。

琵琶湖疏水の開通がきっかけとなり、池を巡らせたお庭が主に七代目小川治兵衛によって造られてから百数十年経っているが、15軒ほどある別荘のうち所有者が代っていないのは1,2軒ほど。よほど本業がしっかりしていないと維持できないということだろう。

先日受講した老舗セミナーで聞いたところによると、100年以上続いている老舗が京都には1994社あるとのこと。別荘を持たずとも本業を怠らなければ商売して行けるということかもしれない。