せっかくニュージーランドまで来たのだからついでにお隣のオーストラリアにも行こうと計画した。日本に居て地図で見ているとほんの近所に見えるが、約4000km以上離れていて飛行機で3時間かかった。現地で初めて知ったことだが、同じ英連邦といいながら、この両国はそこまで仲が良いとは言えないようである。NZで大雨に遭遇した時も、オーストラリアの山火事(bush fire)のおかげで海水温が上昇し、それが南アルプスの山脈に当って大雨を降らせたのだと言っていた。
シドニーに着いたときも雨だったが、現地の人々は「これで山火事が収まる」と喜んでいた。事実、我々が去って数日後に鎮火したとの報道があった。
知り合いの大学教授がサバティカルでアデレードに滞在していたので、オペラハウスツアーは彼女にお世話になった。一緒に行ったK君は建築学科の出身で大変興味を抱いて参加していたが、ヘッドフォン越しに聞く英語はよく分からず、誰が何年かかって建築したとか興味がなかった。せっかくの世界遺産も馬の耳に念仏では可哀そうである。
シドニー湾に掛るベイブリッジのてっぺん(海抜134m)まで歩いて渡るブリッジクライムが人気だというのでチャレンジしてみた。行程は2時間ほどだが、その前に専用ウェアへの着替えやハーネスのトレーニングが30分ほどあり、終わってからの着替えも含めて3時間を要した。
このアーチ部の上を人が歩いているのが見えるだろうか?ここを行くのである。
足下は金網で真下が見え恐怖心はあるが、両側に手すりもありハーネスもつけているので危険は感じなかった。橋の上は強風と大雨で景色を楽しむ余裕はなかったが、ガイドさん(若い女性)がところどころ立ち止まって説明をしてくれる。オペラハウス同様、誰某が何年に建築したとかマニュアル通り時間を費やすので、そんな事より一刻も早く先へ進みたいとみんな願っていた。因みにこの写真を撮ったガイドさんのカメラはNikonであった。
日本円にして2万円弱が安いとは思わないが、二度と得難い経験であった(晴れていれば、もっと違っていたと思うが)。
港に停泊していたクルーズ船の横を通ってレストランへ。間近でクルーズ船を見たのは初めてだが、日本で大騒ぎになっていたとは後になって知った。
夕刻この船は出航して行ったが、入れ替わりに別のクルーズ船が入港。船名にはRuby Princess
と書かれていたが、例の船の姉妹船だと知ったのは帰国してからであった。動画に納めたのだが、残念ながらはてなブログでは再現できないようである。