花園艮北町・西ノ京伯楽町

古来陰陽道では、北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。
鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門には石清水八幡宮が当てられた。
庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。
現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。
そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。f:id:mfujino706:20201223123433j:plain
田の字地区の外側でも、いくつもの鬼門除けを発見することが出来る。
こちらは角の玉砂利に南天の木が施されて、二重の鬼門除けになっている。
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両家とも少なくとも昭和40年代以降の建物と見るが、施主の考えで鬼門除けを施したのだろうか?非常に興味深い。