コロナ騒動の世の中、家に籠ることも多くなり、みんな断捨離に励んでいるというニュースを目にしたが、まさにそれを実感させる現場であった。
ゆっくりと流れているベルトコンベアの上に、次から次へと大型ごみを投げ込んでいく。みんな考えることは同じで、受付には長蛇の列が出来ている。
我が家に関して言えば、蔵の奥の押し入れに有ったものを処分した。押し入れの前には電気製品やらこたつやらが置いてあり、押し入れは長年開かずの間状態であった。横90cm奥行60cm高さ180cmが4つあり、そこ一杯にあったのは期待していたお宝ではなく、全て蒲団であった(厳密には3つだけで、残り一つに何が入っているかは分からない)。
「お客さん上ふとん」と書かれているように、良い品物だったと思うがいかんせん50年以上この状態のまま格納されていたと思われるので、使い物にはならない(敷かれていた新聞の日付は昭和35年であった)。数えてみたら40近くあった。
昔はお客さんをもてなすことが重要であったらしく、蔵には蒲団以外にもお膳、お茶碗、食器、座布団などが収納されている。例えば、お茶碗は20客もある。
今のように外食するのではなく、仕出しを取ってもてなしていたことが想像される。