1月下旬のこと、「建仁寺に想いを寄せる」と題する京都仏教会主催の催しが建仁寺方丈で行われた。
京都で最古の禅寺であり、優秀な禅僧を多く輩出したことから、学問面と呼ばれている。
余りにも有名な風神雷神図(これは複製)。何年か前、京博で開かれた国宝展で観た、この絵並びに尾形光琳作、酒井抱一作の3点の風神雷神図揃い踏みが圧巻だったことを思い出した。
方丈では管長と裏千家関係者による「禅茶一心」と題する対談が行われた。開山栄西禅師が中国よりお茶の種を持ち帰り、日本で栽培することを奨励したのが今に至るお茶の始まりである。コロナ対策だと思うが、襖は開け放たれていてとても寒かった。「禅は頭で考えるのではなく、自ら体得するものである」という話があったが、まさにその言葉通りの修行に近かった。
対談の後は広報の人の案内で境内を見学。法堂では本尊釈迦如来坐像を拝み、小泉淳作画伯による双竜図を拝見することが出来た。
普段は非公開の開山堂も見せていただいたが、こちらは撮影禁止であった。