源氏物語講座・光源氏という思想


堀川高校をはじめ京都市内の高校で長年教鞭を執ってこられた岸本さんは、毎年この時期に堀川高校源氏物語の講義を行っている。山仲間というご縁で毎回ご案内をいただき、時間の許す限り参加している。今年で何回目になるだろうか?


今回は光源氏の生涯を年代を追って解説し、18歳の輝ける青春から20歳の驕りの青春に始まり、怖いものなどなかった時代を経て、葵上の死や六条御息所との別れなど、後悔の時代へと入っていく。
さらには六条院を造営し天皇の僥倖を仰ぐなど栄華が極まっていくが、
その後紫の上の死や女三宮の密通を経験し、若さに嫉妬する「自分がかつては軽蔑した老人となっていく」という解説には気づかされることが多かった。

結局のところ、源氏物語光源氏の孤独な魂の物語であるという、岸本さんの解釈は面白かった。

100人ほどの聴衆のうち、男性は1割もいなかっただろう。
昔も今も、女性に人気のある物語だということができるかもしれない。

桜・出水の小川


枝垂桜は染井吉野より早く咲くと聞いていたが、それでも今年は例年より遅いようである。

長年この桜を見ているが、これほどの人出を見たのは初めてである。
外国人の姿もかなり多かった。

同じ京都御所(京都の人は御苑のことをこう呼ぶ)でも、近衛邸の糸桜はもっとすごい人出かもしれない。


ちょうど16年前はこのように咲いていた。

東三条院址


大河ドラマ「光る君へ」では東三条殿となっているが、藤原兼家の妹詮子(ドラマでは吉田羊が演じている)がこの屋敷で一条天皇を産み、その後皇太后となり出家して東三条院と称したことからこう呼ばれていた。

千年以上前の現実に、普通の街角で接することができるのが、京都の魅力の一つかもしれない。

三輪山


日本最古の神社と言われている奈良にある大神神社は独特な雰囲気を持つ神社である。
普通の神社にある本殿はなく、拝殿の向こうにある三輪山がご神体である。


そのため、三輪山にはハイキング気分で登るのではなく、登拝するのである。

飲食や写真撮影は駄目など、細かなルールが定められている。


白襷を首から掛けて気分を引き締める。


この門の前で、自らお祓いをしてから入山する。

頂上の奥津磐座往復で2時間15分ほどであった。

その後、山の辺の道を柳本まで歩き、32,532歩、17.5kmの大和路ハイキングの1日だった。

大谷祖廟Mar'24・春のお彼岸


まさにその通りで、ウクライナパレスチナで同様のことが行われている。
そしてそれは現代の日本でも同じことがいえるかもしれない。


大谷祖廟に隣接して広大な東大谷墓地があり、ご先祖様は16区に眠っている。
松や南天はお彼岸の花として相応しくないかもしれないが、我が家の庭から持参してきたもので、きっとご先祖様はお喜びになっているに違いない。

学校文化の舞台裏・京都市学校歴史博物館


明治になって首都が東京に移り、このままではいけないと、京都の町衆が教育による復興を目指して、全国に先駆けて64の小学校(番組小学校)を作ったことはよく知られているが、それらの資料をはじめ、京都市の学校に遺されていた教科書や教材や卒業生が寄贈した資料などを蒐集し展示しているのが、旧開智小学校にある京都市学校歴史博物館である。

常設展示に加えて、今回は「潜入、学校文化の舞台裏」と題する企画展が開催されている。
その中に、僕の寄贈した資料も展示されているというので出かけてみた。


学級委員の任命状や学級日誌が展示されていた。


3月28日までである。