京の七口

大原口

洛北八瀬、大原からの入口だから大原口と呼ぶのだろう。ここの道標は大きくて見やすい。慶応年間に設置されたと読めるが、鞍馬まで2里半、比叡山と愛宕山はそれぞれ3里とあるから、この辺りが京都盆地の東西の中心だと思える。金閣寺まで30丁とあるのをはじ…

鞍馬口

鞍馬、貴船方面から京への入口が鞍馬口である。 鴨川にかかる出雲路橋のたもと付近がそうであったらしい。 橋の向こうに見えるのは、比叡山である。 この写真で言えば右後方が鞍馬となる。 鞍馬寺は平安時代より有名である。 鞍馬口は通りの名前として現代で…

荒神口

荒神口は東から京都へ入る入口のひとつで、比叡山から志賀越を通ってくるとここにたどり着く。清荒神があるのでこの名前が付いたと思うが、「口」はどこだったのだろうか? 100メートルも行けば京都御所にぶつかり、その手前に御土居の一部が今でも残ってい…

竹田口

南から京都に来るには、伏見街道とこの竹田街道があり、その入口竹田口はこの辺りであったらしい。いまでは京都駅八条口という別の「口」に変わっている。現代の「京の七口」なんてものがあれば、間違いなくここはその一つになるだろう。

丹波口

文字通り丹波からの入口であったようである。この碑は最近建てられたもののようで、場所は七条通千本にある。 丹波口といえばこのJR嵯峨野(山陰)線の駅付近だと思いがちで、事実現在の丹波からの道(国道9号線・五条通)が目の前を走っているので無理も…

粟田口

古代より各地から京都につながる街道の出入り口を口と称し、その数は7とも10とも数えられたようである。近世に入り、豊臣秀吉が御土居と呼ばれる土塁を京都を囲むように張り巡らし、口がさらに意識されるようになってきた。 この粟田口は、三条通(昔の東海…