新門前通

新門前通りは、東大路通り(僕の小さい頃は東山通りといっていたはずだが、いつの頃からこの呼び名になったか?)から縄手通りまでを東西に走っている500mばかりの道である。その名の通り、知恩院の門の前の道という意味だが、知恩院の三門に行くには知恩院道というのがあり、新門前の名前の由来が分からない。この北には、古門前通りという名前の道も走っている。







新門前は、骨董屋が多く軒を連ねていることで知られ、特に外国人相手の店が多い。明治期に京都に来た外国人観光客目当てに出店された地区が発展したものらしい。現在でも「美術の街」として、英語の看板で案内しているところを見ても、それが見て取れる。


祇園町のすぐ北側に位置するだけあって、このようなお稽古場もある。「大学医理工学部生」茶道教室というのがいかにも大学の街、茶道三千家のある街ならではで面白い。


この店は仕出専門店である。祇園お茶屋さんで食事を出すときは、大抵この店から取っている。南座の顔見世の時には、ここの弁当を届けさせて幕間に食べるのが粋とされている。小さな暖簾で目立たないけれど、ここも新門前通りに面している。