羅城門跡




平安京を南北に走るメインストリート朱雀大路の南端に位置した羅城門は、文字通り都の玄関口であった。しかし暴風雨で倒壊してからは荒廃が激しく、鬼が棲むと噂されるようになった。渡辺綱の鬼退治や今昔物語、近年では芥川龍之介の小説「羅生門」で、その辺りのことは有名である。
その跡地がこの場所であることはほぼ間違いないのだが、1960年から行われた発掘調査でも遺構が発見されなかった。今回33年ぶりに発掘調査をしたが、またまた見つからなかったらしい。
京都新聞の記事より




すぐ近くには、明治になってこの矢取地蔵寺が建てられていて、その頃は遺跡保存という意識もなかったのかもしれない。公園の向うがわは住宅地になっている。


この石碑は、「左やはた八幡宮」「右やなぎだに観世音」と読めるのだが、そうだとすると地理的におかしい。柳谷観音へは左に行かなくてはならないはずで、前後を反対にすると意味が通る。石碑の文面からすると江戸時代に設置されたらしいが、いつの頃からか反対になったのだろうか?それとも僕の読解力が劣っているのだろうか?今度じっくり調べてみたい。