さよならテレビカー


関西はかつて私鉄王国と言われたほど私鉄電車網が
発達していて、競争も激しかった。
他社との差別化を図るためいろんな施策が実施された。

無料の特急電車の運行もその一つかもしれない(近鉄、南海は別)。
関東で暮らすようになって、特急電車に別料金が必要と知って
驚いたことがある。

中でも京阪電車は2階建て車両の導入やテレビカーの運行など
サービスが充実していた。


そのテレビカーが3月10日を以って運行を休止した。
3月末までは日を決めて特別運転が行われる。

サラリーマンになって最初の勤務地は大阪だったので、
京阪三条から北浜まで毎日この特急で通勤していた。
たまにテレビカーに当ると、立っていても退屈しなかったことを
憶えている。
その頃は白黒テレビで、電波状態も良くなく、映像が途切れることは頻繁にあったが、
いまはカラーになり途切れることもなく安心して見られる。

京阪電車のwebsiteを見れば「さよならテレビカー、ありがとう旧3000系」とあるが、
鉄ちゃんではないので後者に余り思い入れはない。

最新の特急はこのように内部も豪華で、少しでも快適に乗車できるようにと工夫されているところが面白い。
こんな競争なら歓迎である。