ふとん袋

在るところへ布団を送る必要性に迫られて、どうしたものかと思案していたら、
布団袋のあることを思い出し、押入れの隅から引っ張り出してきた。

普通の宅配便では受け付けてくれず、それ専門の人がいるようで、
通常よりも時間と料金がかかると言われた。

確かこの布団袋は東京で学生生活を始める時に、京都から布団を送るのに利用した思い出がある。
その当時は宅配便などあるはずもなく、チッキと呼ばれる列車の手荷物として送った。
発駅で切符を見せチッキを申し込み、後日着駅に取りに行く仕組みだったと思う
(荷物より人の方が早く着くため)。

若い人は知らないだろうが、物持ちの良いのもたまには役立つことがあるものである。