たぬき(うどん)


冬の寒い季節の大好物といえばたぬきである。
わざわざたぬき(うどん)と付けなくていいのかもしれないが、大阪ではキツネそばのことをたぬきそばと言い、東京では天かすの入ったのをたぬきそばと呼んでいるので、京都人以外の人のためにあえて付け加えた。
京都のたぬきは、九条ネギたっぷりのあんかけきつねうどん(きつねはきざみの場合が多い)であり、上に乗っているショウガを混ぜて食する。熱々のあんかけにショウガとくれば温まらないわけがない。その上にお出汁(羅臼昆布を使用)がいい仕事をしているので、毎日でも食べたくなる。

↑わたつねのたぬき


京都の人には人気のたぬきであるが、チェーン店のメニューにはなく、食べたくなる時は町の食堂を探す。
京都駅八条口にほど近い東寺道に面した食堂殿田はガイドブックにも載っているようで、昼時には観光客で満員であった(残念ながら写真は撮り忘れた)。