フードバンク関西

前回の記事でも取り上げたが、芦屋にあるNPO法人フードバンク関西を訪ねてきた。ミッションや活動内容はホームページを参照いただきたいが、現在18社と1法人が食料を提供している。その多くは外資系企業で、この事業が欧米ではごく自然に行われていることがわかる。現在このような活動をしている団体は日本では4団体しかないが、そのうち2団体は外国人が始めたものである(フードバンク関西もその一つ)。


ここでは送られてきた食品を試食できるように、ランチが用意されている(有料。350円以上寄付)。サラダ、パン、シチュウ、鶏料理、フルーツ、ケーキ、コーヒー。本来ならすべて捨てられている食品ばかりであるが普通に美味しかった。例えば鶏肉は冷凍したまま輸入され食品検査を受ける。検査するのは箱の中の一袋であるが、箱全体を解凍するため他の袋は売り物にならなくなってしまう。お米は店頭で展示する際、少しでも包装に傷がつくと商品価値がなくなるので店頭から外される。このような商品が提供されるわけである。
何らかの理由で廃棄されようとする食料品と一方ではそれを希望する団体(作業所や施設が多い)があり、社会的なニーズは十分あるが、それを仲立ちする組織がないと成り立たないビジネスモデルである。