蓼科その2・メルヘン街道


軽井沢からは途中八千穂で右に折れてメルヘン街道を走った。八千穂高原の駐車場で展望を楽しんでいると、高級外車の一団に出くわした。左から、ご存知ポルシェ、フェラーリフェラーリである。運転者と思しき人たちも休憩していたが、東京のセレブといった風情の男女で、我々が見物しているのを楽しんでいるようであった。すなわち、ドライブすることよりもみんなが「すごいっ」と振り返ってくれることに楽しみを見出しているようで、エンジン部分がガラス張りでわざと見えるようにしているフェラーリなんかはその極みである、と思うのは持てない者のひがみか、、、。


麦草峠を越えると今日の楽しみの一つである奥蓼科温泉郷へ。このあたりは八ヶ岳登山の後に湯を楽しんだっことがあるので多少の知識があり、人間ナビと化して一番奥の渋御殿湯で昼日中から温泉を満喫した。信州で温泉とくればあとは蕎麦で昼食をと考えたがこちらの知識はなく、探しに探した食堂へ。しかしここが「当り」で、この3月まで給食調理員として働いていた人がオープンさせたばかりの店で、学校給食風の昼食をいただいた。お蕎麦をいただいた人もいたが(名前を覚えていないが、はなふさ本店か?)。


漸くのことで川本さんの別荘に着いた。500坪の敷地に家屋が一棟、夏の間川本さんはそこで読書、執筆をして過ごすというまさに優雅な暮らしをされていて、羨ましさを通り越してみな感嘆しきりであった。
夜は近所の焼肉店で美味しいお肉を賞味し、別荘に戻ってワインを嗜むというエセセレブの雰囲気を味わった。星がきれいだったはずだが、酔眼朦朧としてよく覚えていない。