犬吠埼・銚子電鉄



大学時代のクラス同窓会がいまでも1年に1回ある。50人以上いたと思うのだが、物故者も数名いていまでも音信があるのは20名ほど。その中で今回は12名が集まった。健康状況その他諸条件が整わないとなかなか参加できないものである。その意味で同窓会に参加できる人は、ある種恵まれているともいえるのではないだろうか。



翌日はさしたる観光もなくそれぞれの帰途に着くことになり、JRの駅まで銚子電鉄を利用した。なんともレトロな犬吠駅である。



全国の中小私鉄はどこも経営が苦しいのだが、ご他聞にもれずここも同様である。しかしこの電鉄はファンを拡大するために涙ぐましい努力をしている。その一つが「ぬれおかき」の販売である。なんでも、駅員さんが駅頭で手焼きで売っていたものが評判となり商品化したところ、ブームを巻き起こしたらしい。銚子電鉄は電気の動力で走るのではなく、「あなた様の応援を動力にして運行」しているらしい。

その他、社内中刷り広告も手作りのものが多い。
これらの経営努力は、和歌山電鉄貴志川駅のたま駅長を彷彿させるものがある。